信用創造ダイナミクス v4

Y = C_flow / (1 + s_eff + δ_C·(1−s_eff)) | DEMAND-SUPPRESSION VIA s_eff
v3からの変更:★ s_eff = s + γ·max(0, Φ−θ) を導入。分配集中度Φが閾値θを超えると貯蓄性向が内生的に上昇し、需要が抑制される。

解説(?)は、《信用創造の限界は法定準備率か金利か -- 分配集中度Φと在庫維持能力から見る金融崩壊の二段階構造と中央銀行の本質的ジレンマ。「信用創造を律するのは法定準備率だけではないか」という素朴な問いへのAIさん達の回答。(Claude さんによるシミュレーション付き。) - JRF のひとこと》(2026年2月)および《資本主義の成立(労働力の空売り)と魔術(有閑階級と労働者階級の「失業」の意味の意図的な混同)について考えた。 - JRF のひとこと》(2026年4月)にて。

基本パラメータ

0.05
金利取得者への分配集中度。高いと株式的富Eを直接圧縮する。
0.10
信用創造の直接的な上限制約。
0.20
基礎貯蓄性向。実効値 s_eff はΦにより内生的に上昇。
0.040
平常時の在庫の物理的劣化・陳腐化率。
3.0
株式的富E収縮時に在庫損耗δ_Kが増大する倍率。
0.05
消費フローに比例する損耗(腐敗・未消費・インフラ劣化等)。

分配・信用パラメータ

0.25
Φがこれを超えるとタンス預金化が進み実効準備率が上昇。
0.60
分配集中超過に対して実効準備率が上昇する速さ。
0.25
株式的富Eが借入需要に与える感応度。

0.40
★ v4新規。Φ超過分に対してs_effが上昇する速さ。富の集中が需要を内生的に抑制する経路。

150
信用量 C
在庫 K
所得 Y
株式的富 E
分配集中 Φ
在庫損耗率 δ_K
消費損耗 LOSS_C
★ 実効貯蓄性向 s_eff
信用量 C
在庫 K
所得 Y
株式的富 E
★ s_eff(実効貯蓄性向)
分配集中 Φ
在庫損耗率 δ_K

モデル方程式 v4

// 株式的富(在庫の現在価値)
E = K / (r + δ_K + ε)

// stress = 株式的富の収縮度
stress_E = max(0, −ΔE/E_prev)

// 在庫側損耗(stress_Eで増幅)
δ_K = δ₀ · (1 + κ · stress_E)
LOSS_K = δ_K · K

// 消費側損耗(消費フローに比例)
LOSS_C = δ_C · (1−s_eff) · Y

// 分配集中・実効準備率
Φ = r·C / max(Y, ε)
ρ_eff = ρ + μ·max(0, Φ−θ)

// ★ v4新規:実効貯蓄性向(需要抑制経路)
s_eff = s + γ·max(0, Φ−θ)
 → Φ>θ のとき s_eff > s:富の集中が需要を内生的に抑制


// 信用フロー・信用変化
C_flow = λ·E·(1−ρ_eff)
ΔC = C_flow − r·C

// ★ 所得(s_eff使用)
Y = C_flow / (1 + s_eff + δ_C·(1−s_eff))


// ★ 在庫変化(s_eff使用)
ΔK = s_eff·Y − LOSS_K
★ s_eff は分配集中度Φの関数:Φ↑ → s_eff↑ → 消費抑制・投資過剰
★ 需要抑制と準備率上昇が同時に起動:二重の経路でΦが経済を圧縮
▎在庫損耗は株式的富Eの収縮に連動:E↓ → δ_K↑ → K↓ → E↓(自己強化ループ)
▎消費損耗は所得の目減りとして効く(自動安定化装置)
★ γ=0 のとき v3と同一の挙動